アルミまたはカーボン、グラベルロードバイクに適したフレーム素材は？

自転車が発明された当初、フレームはスチール製でした。その後、技術が進歩してアルミフレームのバイクが登場し、軽量ながら耐久性が高い先進的なバイクとしてもてはやされました。現在はさらに進化し、カーボンが最新素材となっています。軽量・高剛性であり、チューブを自由に整形することができます。

今は新しく登場したグラベルロードバイクの人気が高まっています（あまり肯定的でない人もいますが）。グラベルバイクは汎用性が高く、それが人気の大きな要因となっています。タイヤの空気圧を高めにすると オンロードで快適に乗ることができます。その一方で、野原を横切るちょっとしたトレイルも 楽しむことができます。何があるかわからない、よく知らない道を走るときも グラベルロードバイクならきっと問題ありません。

このようなバイクの人気が急激に高まった一因として、最初からフレーム素材を選ぶことができたという点が挙げられるでしょう。

グラベルロードバイクのフレーム素材を選ぶときは、目標や予算、自分の好みについて十分に検討しましょう。

アルミまたはカーボン、どちらにするかお悩みの方に向けて、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。

アルミ製グラベルロードバイクは汎用性が高くて便利です。どんな用途でも気軽に使うことができます。

一般的に、アルミモデルは同等のカーボンモデルよりも価格がリーズナブルです。このため、その分の予算をバイクパッキングバッグやグラベルサイクリングキットなどのアクセサリーに回すことができます。

長距離の旅にもアルミフレームのグラベルロードバイクが適しています。パニアラックを装着しやすいので、着替えやカメラ用品、登山道具などの荷物を大量に積むことができます。

1. 頑丈で耐久性が高く、どんな用途にも気軽に使える タイヤクリアランスが大きいため冬用のロードバイクとして最適

2. 価格がリーズナブルなのでギアやアクセサリーに使える予算が増える

3. 長距離の旅ではパニアを装着して荷物を積むことができる

1. カーボンより少しだけ重い

2. 上級コンポーネントのモデルがラインナップされないことがある

アルミ製グラベルロードバイクは、オンロードも含めあらゆる路面に適しています。実際、グラベルロードバイクは太いタイヤを装着でき、フレームも頑丈なので、冬場はロードバイクの代わりにアルミ製グラベルロードバイクに乗る人がいます。

また、快適性が高いため、アルミ製グラベルロードバイクを通勤に使う人もいます。

どちらのフレーム素材が「優れている」かは、一概には言えません。使い方によってどちらにも良いところがあります。パニアバッグを装着して大自然の中を旅するなら、アルミのグラベルロードバイクは最高の相棒になります。速くて軽いグラベル用機材をお探しなら、カーボンのグラベルロードバイクのほうが適しているでしょう。

テスト結果から、アルミフレームとカーボンフレームの耐久性はあまり違わないことがわかっています。アルミフレームなら、ライド中に多少凹んでもそのまま乗ることができます（ただし程度によります）。しかしカーボンだと、そうはいかないことが多いでしょう。

Canyonが使用するカーボンの多くは低弾性カーボン繊維（高弾性のものより柔軟性が高い）であるため、フレームの耐久性は非常に高くなっています。カーボンは異方性素材（素材の強度が方向によって変わる）であるため、設計時にフレームの弱い部分の強度を最適化することができます。これは、走行特性やハンドリングの向上につながります。

一方、低弾性カーボン繊維には重量が少しかさむという弱点がありますが、ほとんどの方は気にならない程度のわずかな違いです。

カーボンは軽量で高剛性なうえに品質を大幅にカスタマイズできるため、グラベルロードバイクにおいても素材として優秀です。バイクが軽いと、ライダーの力が効率よく伝達されます。カーボンのグラベルロードバイクは、オフロード用の高性能バイクを求める場合に最適です。

カーボンはどうしても製造コストが高くなりがちです。カーボン繊維の積層には時間がかかり、精度も要求されます。積層すると方向によって強度を変えることができるため、衝撃や振動の吸収性が良くなり、バイクの快適性が向上します。

カーボンフレームの見た目はアルミフレームとは大きく異なります。カーボンのロードバイクと同様に、空力性能や外観を考慮してチューブが整形されています。

1. カーボンの恩恵により軽量、高強度、快適

2. 上級コンポーネントのモデルがラインナップされることが多い

3. バイクパッキングバッグを装着すると軽装のバイクパッキングツーリングに最適

1. アルミフレームの同等品と比べると高価

2. 破損時の修理が難しい

しっかりとメンテナンスすると、カーボンのグラベルロードバイクはかなり長持ちします。グラベルロードバイクは定期的に洗車し、傷やひびがないかどうか確認しましょう。

グラベルロードバイクで走る場所や、どのようなアドベンチャーやレースに挑戦するかなどをよく検討してください。そうすると、アルミまたはカーボンのどちらのグラベルロードバイクを選ぶべきか決まります。新しいバイクが到着したら、グラベルロードバイクのセットアップ方法を確認してください。すぐに組み立てて乗ることができます。