Canyonバイクのサイズに関するガイド
バイクライドを快適に楽しむには、適切なサイズのバイクを選ぶことが不可欠です。体のサイズを正確に測り、最適なフレームサイズを選ぶ方法について見ていきましょう。
オンラインでバイクを購入するのはハードルが高いと感じる方もいらっしゃるでしょう。Canyonは自転車業界として革新的なビジネスモデルを採用しており、これまでにないような方法で世界レベルのバイクをメーカーからみなさまに直接お届けしています。
Canyonでバイクを購入する際には、自分に合ったサイズを選ぶことが重要となります。試乗していただく機会は豊富にご提供しており、またコブレンツの本社にはショールームもご用意していますが、コブレンツまで足を運んでいただくのが難しいお客様もいるでしょう。
バイクは安い買い物ではありません。間違いのないサイズのものを選ぶにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、Canyon独自のサイズ設定や、自分の体を正しく測定する方法について説明します。これを参考にして、完璧にフィットする一台を手にしてください。
Canyonバイクのサイズについて
Canyonバイクのサイズ設定はライディングスタイルによって違います。
- ロードバイクとグラベルバイクのサイズ:3XS~2XL
- マウンテンバイクのサイズ:XS~XL
- シティバイク/ツーリングバイク/E-バイク:XS~XL
Canyonは設立後間もない頃から、2XLに至るまでの大きなサイズのロードバイクを提供していました。Canyon創業者のローマン・アーノルドは背が高く、大きなバイクがなかなか見つからず苦労していたため、それなら自分の手で造ろうと考えたのです。
ジオメトリーが進化したため、「52cm」や「54cm」といった伝統的なイタリア式のサイズ表記は現在ではあまり使われなくなりました。この数字はシートチューブの長さを表しています。Canyonバイクのラインナップでは最新のジオメトリー(シートチューブが短くシートポストの露出部分が長い)や独自形状のチューブを採用しているため、シートチューブの長さではバイクのサイズを正しく表せません。
独特のフレーム設計ゆえに、独自のサイズ設定が必要なのであり、また、競合他社よりも幅広いサイズ展開が可能なのです。適切なサイズのバイクを選ぶには、実効スタックと実効リーチの2つのパラメーターが重要となります。簡単に言うと、実効スタックと実効リーチとは、バイクに乗った状態でハンドルバーを握る位置までの実際の距離を正確に表す数値です。バイクに乗ったときの大きさを判断するなら、この値を使う方法が最も正確です。バイクのジオメトリーについての詳細、および実効スタックと実効リーチの詳しい説明については、「ロードバイクのジオメトリーについて:ジオメトリーとは何か?なぜ重要なのか?」をご覧ください。
Canyonバイクのサイズを選ぶ際に自分の体を正しく測る方法
たった5分で2か所を測るだけで、完璧にフィットするバイクを選べます。必要なものは以下のとおりです。
- 壁
- メジャー
- 水準器または本
- 補助者(いなくても可)
- 鉛筆
- 裸足で、壁にかかと、背中、肩、頭がつくようにまっすぐ立ちます。
- あごを引いてまっすぐ前を見ます。
- 床と平行になるように本や水準器を頭の上にそっと置き、ゆっくりと壁に押し当てます。
- 本や水準器の底面が壁に接している位置に印をつけます。
- 床からこの印までの高さが身長の値となります。
適切なサイズのバイクを選ぶうえでこの数字は最も重要であるため、特に慎重に測ってください。
- サイクリングショーツを履きます。シューズは履きません。
- 壁に背中がつくようにまっすぐ立ちます。
- 水準器や本を脚の間に挟みます。
- 水準器を両手で持って股の部分に当てます。実際にサドルに座ったときに当たる部分で測定します。
- 水準器の上面から床までの高さが股下の値となります。
Canyonアカウントをお持ちであれば、PPS測定値を保存することができます。各バイクの製品ページを開くと保存されていたサイズが自動的に表示されるので便利です。
Canyonのサイズ設定がカテゴリーごとに違う理由
バイクの用途を考慮し、ロードバイクやグラベルロードバイクはマウンテンバイクよりも幅広いサイズをご用意しています。ロードバイクやグラベルバイクに乗るときは、固定されたポジションでしっかりフィットすることがMTBの場合よりもはるかに重要となります。
マウンテンバイクではライド中に体が大きく動きます。テクニカルなトレイル、下りの急坂、タイトコーナーなどでは、ライディングポジションを大きく変えないといけません。
ロードバイクでは、ポジションの変化はずっと少なくなります。とはいえ、もちろんそのポジションをとるのが簡単なわけではありません。ロードバイクでは、サドルに座った状態がマウンテンバイクの場合よりも圧倒的に多くなります。このため、サドル、ハンドル、ペダルというバイクとの接点があまり変化しません。
こういった理由から、ロードバイクは、あらゆるライダーにフィットするようにサイズ展開が幅広くなっています。
PPSのしくみと信頼できる理由
Canyonは、長年にわたって綿密な調査とデータ収集を行い、パーフェクトポジショニングシステム(PPS)を開発しました。 自分の体を正確に測れば、PPSのフォームに値を入力するだけで98%の方はCanyonバイクの適切なサイズがわかります。
このサイズ計算ツールは、ショールームで得られたデータや外部機関の国際的なデータベースを使用して常にアップデートしています。このようなデータセットに基づいて測定値の分布を求め、バイクサイズの計算に利用しています。測定値の正確さはショールームで得られたデータで確認されています。また、外部機関のデータベースは、文化的・国際的な違いを考慮する上で役立っています。
測定値を入力しても計算ツールから回答が得られない場合は、正しく測定できていない可能性が考えられます。
Canyonでは常にサイズを適正化することに努めています。完璧にフィットするバイクが見つからない場合はライブチャットからお問い合わせください。お手伝いさせていただきます。
WMNラインナップを変更した理由
Canyonは、この数年の間にバイクサイズを性別にかかわらない表記に変更しています。つまり女性専用設計のバイクは特に設けず、「ユニセックス」バイクとして広範囲のサイズを提供します。
ダン・ヘイダーは、小さめのサイズのロードバイクを追加したことについて次のように語っています。「男性と女性の体格で特に大きく違うところは身長です。Canyonのロードバイクはほとんどが幅を調整可能なハンドルを採用しているし、サドルについては性差というよりライダー個人の好みの問題です」
一部のメーカーでは女性専用サドルを標準装備としていますが、この問題について深く掘り下げると、サドルの好みは個人の生理学的な違いによって大きく変わることがわかります。
コンポーネントのサイズは、バイクサイズに合わせて変えています。たとえば、3XSのバイクに装着しているクランクやステムは、2XLのバイクのものよりも短くなっています。
キッズバイクのサイズの重要性
CanyonのYoung Heroバイクシリーズは、サイクリングをこれから始めるお子さんにぴったりのバイクです。お子さんのバイクを購入するときにはその後の成長を見越して大きめのサイズを選びがちですが、それでは最初のうちは乗りづらくなってしまいます。バイクライドを楽しむには、最初から体にフィットするバイクを選ぶことが大切です。
バイクがお子さんの体に合っていないとサスペンションの動きが悪く、バイクを思いどおりにコントロールできません。これではバイクに乗らなくなってしまうかもしれません。
前述のPPSのガイドに従って選ぶと、お子さんに完璧にフィットするサイズのバイクが見つかります。バイクが小さすぎて乗れなくなるまでは、サドル高を上げれば成長に対応できます。
完璧なバイクは完璧なフィッティングから
乗りたいバイクが決まったら、自分の体を測って、製品ページのサイズ計算ツールに入力してみましょう。新しいバイクがあなたを待っています。
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