Stravaについて押さえておきたいポイント
サイクリスト仲間とよく話す人なら、ほとんどの場合Stravaという単語は聞いたことがあるでしょう。ところで、それは本当に噂どおりのものなのでしょうか? この話題のアプリについて、少しだけ掘り下げてみましょう。
「Stravaに記録がなければ、そんな事実はなかったということだ!」 これは、最近の情報世代のサイクリストの多くが口にする言葉です。2009年のリリース以来、Stravaの人気は6800万アカウントを誇るまでに高まっています。あなたの友人や家族にもユーザーがいるはずですし、アイアンマントライアスリートの ヤン・フロデノ、 モビスター・チーム所属の アネミック・ファン・フルーテン、 オーストラリアが生んだダウンヒルの天才 トロイ・ブロスナン、 ともにシクロクロス世界チャンピオンである マチュー・ファンデルプール や セイリン・デルカルメンアルバラード といったプロのアスリートも、Stravaのユーザーであることが知られています。
Stravaとは何か
まず端的に言うと、Stravaは、バイクライドをGPSで追跡して記録するために使用するアプリです。それに加えて、距離や標高差といったメトリックを使用してアクティビティの解析ができ、さらに、適宜アクセサリーを使用すれば、パワーデータ、心拍数、ケイデンスをはじめ、さまざまなデータをメトリックとして利用することができます。
また、Stravaはコミュニティアプリとしての側面も重要で、友人やプロライダーをフォローしてそういう人の取り組みを見たり、「いいね!」に相当する「kudo」をつけて取り組みを称賛することができます。多くの意味で、Stravaはアスリートのためのソーシャルメディアプラットフォームなのです。
Stravaの最も有名な機能のひとつが、「セグメント」です。Stravaのセグメントとは、ロードやトレイルの特定区間をユーザーがセグメントとして設定するもので、作成されたセグメントを走行すると、自分のタイムを同じセグメントを過去に走った人と比較できるようになっています。そのセグメントで最速のタイムを出した場合、そのライダーはキングオブマウンテン(KOM)またはクイーンオブマウンテン(QOM)になります。
最近加わった機能が、「ローカルレジェンド」です。これは、あるセグメントを90日間に最も多く走ったライダーに「ローカルレジェンド」の称号が与えられるというものです。このライダーは、最速ではないにしても、他の誰よりもたくさん走るということは、それはそれで尊敬に値することです。
アプリは、Apple iOSまたはGoogle Androidのどちらでもダウンロードできます。また、データをより深く掘り下げるために、ウェブインターフェイスも用意されています。
Stravaの主な機能
サイクリストに役立つStravaの主な機能は次のとおりです。-
GPSによるライドの記録
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楽しく切磋琢磨できるStravaセグメントサイクリングルートの計画作成Stravaチャレンジへの参加クラブへの参加
Stravaの価格
Stravaのメンバーシップは2段階。うち1つは無料バージョンなので、サブスクリプションを申し込まなくても基本機能を試してみることができます。
無料でStravaアカウントを入手する
Stravaの無料ユーザーでも、ライドの記録、共有が可能です。これまで走行したコースの距離や所要時間、獲得標高も確認できます。パワーメーターや心拍数モニターがあれば、GPSコンピューターと同期させて、それらのデータを含めることもできます。また、Zwiftなどのインドアトレーニングアプリを使用している場合は、ワークアウトを無料アカウントのStravaに同期させることもできます。
PremiumでStravaを徹底利用
Strava Premiumに含まれるサービスを考えれば、月額にしてコーヒー1杯分をわずかに超える程度の出費は取るに足らないと言えるでしょう。有料のサブスクリプションでは、セグメント走行結果を順位表で確認したり、自分のパフォーマンスを過去のライドやエフォートと比較したり、トレーニング目標を設定したり、 ルートを作成 したりといったことが可能になります。
Premiumのサブスクリプションに含まれるStravaのデータ解析によって、自分のポテンシャルを解き放つことができます。たとえば、レース中およびワークアウト中のパフォーマンスについて、パワーデータ、相対的エフォート、そして疲労度などを細かく解析することができます。
アスリートとして向上したいのなら目標が重要です。この点、Stravaにはトレーニングプラン機能が備えられており、 フィットネス目標の達成に一歩近づけます。
月額が発生するサブスクリプション契約の価値があるかどうか、まず30日間の無料トライアルで機能を試して確かめてみてから決めるとよいでしょう。Stravaの使い方
Stravaへの登録
strava.comに入り、画面の指示に従ってアカウントを作成するだけです。
Stravaプロファイルの作成
設定ページに進むと、ユーザーと使用バイクについて簡単な自己紹介を追加することができます。たとえば、週末ライド用の ロードバイク、 マウンテンバイク、 または グラベルロードバイク、 それに自転車通勤している場合は コミューターバイク も選択できます。
Stravaはランナーとロードサイクリストのためだけのものではありません。Stravaでは何年もかけて、ノルディックスキー、ハイキング、スイミングなど、さまざまなアクティビティにも対応してきているため、クロストレーニングのワークアウトもすべてStravaに追加することができます。
ギア を追加すると、バイクの総走行距離に加えて、各種消耗部品の追跡が容易にできます。長期間使用することになるタイヤ、チェーン、ブレーキパッドなどを、記録のためにStravaに追加しているユーザーもいます。
Wahoo, Ride With GPS, Komoot、および Garmin Connectなどのサイクリングアプリとリンクすれば、アップロードプロセスもさらに簡単になります。
Explore タブを使用すれば、友人、家族、好みのプロライダーのアクティビティを自分のダッシュボードに表示させてフォローすることができます。プライバシーのコントロールとデータアクセス許可
自分のプロファイルをプライベートにして、あなたのやっていることをフォロワーだけが見られるようにしたいユーザーもいるでしょう。そういう設定にするには、プライバシー設定から、プロファイルとアクティビティを閲覧できる人物を選択します。
特に、公開アカウントを持っている場合は、自宅や職場周辺はプライバシーゾーンにセットアップしておいたほうが賢明でしょう。こうしておけば、自分自身はスタート地点とゴール地点を明確に確認できますが、プロファイルに記載されている人でもプライバシーゾーンの境界までしか確認できなくなるため、詮索好きな人でもあなたの正確な住所がわからなくなります。GPSコンピューターを同期してStravaアプリをダウンロードする
あらゆる GPSコンピューター が、アクティビティのデータをそのダッシュボードに記録しています。それをStravaに同期させるには、両者を互いにリンクするだけです。設定内の アプ リセクションに進んで、両方を接続してください。コンピューターからアクティビティをアップロードすると、自動的にStravaに同期されます。
Stravaのモバイルアプリは、自分のアクティビティを追跡するのにも、自分が走っているないときに友人が何をやっていることを見るのにも便利です。自分のライドの追跡にもモバイルアプリを使いたい場合、 スマートフォンマウント を使うのも良いでしょう。
Apple、Android、およびFitbitでのStravaアプリの使用
GPSコンピューターをお持ちでない場合、Stravaアプリは、iPhoneおよびAndroidのスマートフォン、Apple Watch、Fitbit、またはSamsung Galaxy Watchなど多数のデバイスと組み合わせることができます。お使いのデバイスにStravaアプリをインストールするだけで、ライドの記録とアップロードは自動的に行われます。
Stravaサポートセンター は、サポート対象のあらゆるデバイスにアプリをセットアップする詳細な方法を解説する記事があります。また、急いで答えを知りたい疑問があるときも、ヒントになる記事が用意されているかもしれません。さあ、あとは走るだけ!
テクノロジーが整ったら、ライドの時間です。帰宅したら、すべてが問題なく作動していることを確かめましょう。そしてすぐに速くなって、仲間内で羨望の的になることでしょう。
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