K.I.S.セットアップガイド
画期的なCanyon独自技術のK.I.S.テクノロジーで、トレイルでのコントロール性が高まります。路面やライディングスタイルにきっちり合わせこむと、思い通りのハンドリングでもっと自信を持って乗ることができます。このガイドでは、簡単かつシンプルな方法で完璧にセットアップする手順を說明します。
乗車前のチェックと調整
実際にトレイルに出る前に、ハンドルバーがまっすぐになっていてK.I.S.システムのセンターが出ていることを確認します。
- トップチューブを手に持って、バイクの前輪を地面から持ち上げます。
- ハンドルを少しだけ切って手を離します。
- ホイールがまっすぐ前を向くように戻ります。
ホイールがまっすぐ前を向かない場合、システムの調整が正しくありません。以下の手順で調整しなおしてください。
- 4mmの六角レンチでカムリングを緩めます。ヘッドチューブ右側のゴムのグロメットを外すと調整ねじがあります。
- 前輪がまっすぐ前を向くようにハンドルバーの位置を調整します。
- カムリングを2Nmのトルクで締めてからゴムカバーを元のように取り付けます。
ポジションをさらに微調整するときは、ハンドルストッパーに当たるまでいっぱいにハンドルを切ってからハンドルバーを軽く押します。
おすすめのK.I.S.セッティング
K.I.S.にまだ慣れていない最初の2~3回のライドでは、スライダーを前側にセットしてシステムの制御力を弱めます。システムの感覚を理解し乗り方がわかってきたら、徐々にスライダーを後ろに動かしてシステムの制御力を強くします。セットアップの参考用として、社内テストで明らかになったセットアップの例をいくつか紹介します。
- 高速でワイドな開けたコース - スライダーを後ろ寄りにしてシステムの制御力を強めにセットします。
- タイトでツイスティなコース - スライダーを前寄りにして弱めにセットします。
- 体重が重めのライダー - スライダーを後ろ寄りにして強めにセットします。
- 体重が軽めのライダー - スライダーを前寄りにして弱めにセットします。
- マレット仕様のバイク(俊敏性が高い) - スライダーを後ろ寄りにして強めにセットします。
- 29erのバイク(安定性が高い) - スライダーを前寄りにして弱めにセットします。
システムのスプリングの力が強すぎると、タイトターンでコントロールしづらくなったり、狭いトレイルでバランスを取りにくくなったりすることがあります。その場合はスライダーを前に動かすとスプリングの力が弱まるので、ちょうどよい場所に調整します。
K.I.S.システムのメンテナンス
K.I.S.はメンテナンスフリーで、ハンドルバーが中立位置に戻るかどうかをチェックするだけです。締め付けトルクはライド数回ごとに確認してください。
- スライダーボルトの締め付けトルク - 4Nm
- カムリングの締め付けトルク - 1.5Nm