GrailとGrizlの比較：あなたにぴったりなグラベルバイクはどちら？

グラベルや岩がちなトレイルを走る場合は快適性が重要です。ワイドタイヤを履くと大きな石の衝撃や細かい振動を吸収してくれるので、スムーズに乗ることができます。最初に紹介するGrizlとGrailの大きな違いは、タイヤクリアランスです。過酷な道では、GrailよりもGrizlのほうがはるかに得意です。Grailの最大タイヤ幅は40mmで、オンロード主体でグラベル区間が多少混じる程度の道では理想的なセッティングです。一方でGrizlは標準で45mm幅のタイヤを履いていて、超過酷なローカルトレイルで究極的なアドベンチャーに挑むことができます。

Canyonのマウンテンバイク部門では、ライダーの体格に応じて ホイールサイズを変更 するメリットについて何年も議論してきました。幸いなことに、大径ホイールのほうが高速で転がり抵抗が小さいという点では、マウンテンバイクライダーの間で意見の相違はほとんどありません。しかし、Canyonはライダーの体格に合わせて扱いやすいバイクを作ることに特にこだわっています。このためGrailとGrizlでは、小さめのサイズ（2XSとXS）には650Bサイズのホイールを装着し、他のサイズは700Cとなっています。

ホイールサイズは異なりますが、最大タイヤ幅はどちらも同じ50mmとなっています。

Canyon Grailはきわめて過酷な道でもこなせる走破性の高さが特長で、かなり以前から、泊りがけのバイクパッキングの旅の相棒に選ばれてきました。フレームにバイクパッキングバッグをいくつも取り付けて、心ゆくままに放浪することができます。バイクパッキングギアは軽量・コンパクトなので、どんな用途にも使えます。

交通量の多い道路から離れ、未開の地を探索してみませんか？

Grizlなら、オフグリッドエリアもお任せ。Grizlは必要十分な数のマウントポイントを備えているので、快適な我が家から数日間離れて旅をするのに必要なものをすべて積み込むことができます。フォークには3つのマウントポイントがあり、ギアケージや追加ボトルを装着できます。フレーム前三角にはトップチューブバッグをしっかりと取り付けられるマウントのほか、ダウンチューブ下側を含めて3つのボトルケージマウントがあります（CF SLXモデルを除く）。

Grizlの初期開発では、有名なバイクパッキングバッグ専門メーカーの Apidura と協力し、Grizl専用バッグセットを開発しました。初めてのアドベンチャーに挑戦する方におすすめです。

荒れた道を走るなら、安定性、反応性、ワイドタイヤを装着できるクリアランスが必要です。Grailは、舗装路での高速性とグラベルや難しい路面に対応する走破性のベストバランスを求めたジオメトリーとなっています。ポジションがアップライト気味なので、快適に乗れてコントロールもしやすいという、グラベルバイクにとって肝となる2つの要素を兼ね備えています。

2つのバイクの違いにはどんな効果があるのでしょうか？ オフロードでの安定性を高めるため、GrailもGrizlもホイールベースがロードバイクより長くなっています。Grailは新モデルでも専用の二階建てハンドルを装着していますが、Grizlはハンドル幅を広げて反応性を高めています。難しいトレイルであるほどGrizlが本領を発揮します。

オフロードの世界をこれまで以上に楽しみたい方に向けて、Grizlにはドロッパーポストを装着できるようになっています。これは下りでは大きなアドバンテージとなり、マウンテンバイクライダーには必須とも言える装備です。この機構があると重心を後ろに下げて後輪に乗せやすくなり、難しい路面でバランスや安定性が向上します。

荷物を積み込んだときにバランスが偏っていると、バイクをコントロールしづらくなります。高速でテクニカルな下りでは、バイクに乗ったまま体を動かす際にサドル��邪魔にならないので、自信を持ってコントロールできます。

ドロッパーポストがグラベルライドを大きく進化させたと考える方なら、もうひとつの特長にも興味を引かれるでしょう。

さまざまな試行錯誤の結果、思いもよらなかった答えに行き着きました。リジッドフォークをサスペンションフォークに交換すると、これまで想像もつかなかったような楽しみ方ができるようになりました。

Grizlはドロップハンドル版マ���ンテンバイクだと考える人もいますが、このバイクにはさらに多様な可能性があります。フォークを交換してみた方は、ハッシュタグをつけてSNSに写真を投稿してみませんか？このバイクをオフロードでどのように走らせているのか、ぜひ教えてください。

さまざまな面を見てみると、どちらのバイクもそれほど悪くないように思えてきます。もちろんCanyonはどちらのモデルもよく仕上がっていると自負していますが、それぞれに独自の強みがあります。