デザイン秘話:"忍者ライダー" 西窪友海シグネチャーのトライアルバイク
日本のトライアル界で活躍する西窪友海とのパートナーシップにより、彼のためのプロトタイプ・トライアルバイクがどのようにデザインされたのか、その一部始終をご覧ください。
先日発表した、"忍者ライダー" 西窪友海がキャニオンCLLCTVへ新加入のニュースには、私たちキャニオンクルーも大興奮でした。西窪は才能あふれるトライアルライダーで、母国日本のストリートを中心に、活躍しています。どこにもないユニークなライディングスタイルを探究する彼が、今後どのような活躍を見せてくれるのかとても楽しみです。
彼が披露したキャニオンの新しいトライアルバイクのプロトタイプデザインについて、西窪に質問してみました。そして、そのデザインの舞台裏を紹介します。
キャニオンと契約してみてどうですか?ブランドやバイクについての感想は?
キャニオンコレクティブの一員になれてすごく興奮しています。キャニオンは僕にとって夢のブランドでした。キャニオンのバイクはどれも機能的かつ洗練され、革命的な印象でした。そんなバイクに乗ることができ、一ライダーとしてとても嬉しく思います。
あなたはフレームデザインのインスピレーションの素となる、いくつかのクールなアイデアを持っていました。それは何でしたか?
このデザインは僕とキャニオンが一緒に作り上げました。何か日本っぽいグラフィックにしよう!ということで日本のシンボルである桜や忍者などのアイディアを出してその写真をキャニオンのデザイナーさんに送りました。それから1週間後ぐらいには6〜7つぐらいのデザイン案をプレゼンしてもらいました。
最終的なデザインはどのようにして決まったのですか?この色に込められたストーリーは何ですか?また、最終的なEN(エン)のロゴにはどのようなストーリーがあるのでしょうか?
すべてのデザインがとてもクールでした。その中でも特に目立っていたのがこの "エン" デザインでした。そのデザインを見た時、僕はとても驚きました。なぜなら前回のアイディアミーティングの際には "エン" というアイディアの話は一切なかったからです。「なんで日本の“エン”というシンボルを知ってるの?」と聞くと、デザイナーのクリスチャンは「自分で日本について勉強してそれを見つけた」と言いました。僕は「すごい!よく調べたね!」とビックリしました。日本語で "エン" は人と人との「縁」や合格の「○」など様々な良い意味があります。僕はそのデザインとコンセプトがすごく気に入りました。
またバイクのカラーも自分の名前「友海」の海にちなんで水色にしました。大好きな色です!
フレームにはいくつか筆で手描きされた部分もありますよね?
デザインが決まった後、デザイナーのクリスチャンが「トモミ、良かったら“エン”のロゴと名前を直筆で書いてみない?」と聞いてきました。僕は「オッケー、全力は尽くすよ。」と答えました。その後5時間ほど費やしてなんとか納得のいくロゴと名前を筆で書くことができました。笑 小学生ぶりに習字を頑張った自分を褒めてあげたいです。笑
デザインの中で気に入っているところは?
“エン”ロゴはもちろんですが、それ以外だと小さな忍者ロゴがお気に入りです。僕は「忍者ライダー」というニックネームで呼ばれているので、フレームのあちこちに小さな忍者が隠れています。あとは「キャニオン」のカタカナロゴもすごく気に入ってます!
バイクの乗り心地はどうですか?
バイクはお世辞抜きにヤバいです。初めて乗ったとき「マジで?無重力の月で乗ってるみたい。」って感じでした。前のバイクより1.5kg軽くなったバイクは全てのトリックを簡単に、高く、遠くに持っていってくれます。これは間違いなくトライアルバイクの革命です。
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