2021/02/24
2021/02/24

Dude、ハスキー犬、アルプス山脈

真っ白な雪山、陽光あふれるビーチ、あるいは人里離れた深い森まで、Canyonのファットバイク, Dude が走れないフィールドはありません。これは特別なバイクです。ですから、そのリリースにあたって、Canyonも特別な舞台を用意しました。ぜひ続きをお読みください。

Dude、ハスキー犬、アルプス山脈 Canyon Dude 2021

Dudeは、言うなれば「二輪版・モンスタートラック」です。極太のブロックタイヤに、カーボンのリジッドタイプと120mmトラベルのサスペンションタイプを選べるフロントフォークなど厳選されたコンポーネントを採用し、普通の マウンテンバイク では全く歯が立たないような路面でも強力なトラクションと推進力が得られます。

Dudeは、およそ想像しうる限りのアドベンチャーに対応できる、まさに万能のバイクです。日常用途から過酷なアドベンチャーまで、壮大な範囲をカバーします。となれば、それにふさわしく壮大な発売キャンペーンを打たない手はありません。アルプス級の高山の絶景、一面の雪原や原野の真ん中を走破し、もちろん迫力満点のアクションもこなすDudeの姿を、ぜひ見ていただきたかったのです。そこで、Canyonが白羽の矢を立てたのが、百戦錬磨のプロライダー、ティボール・シマイ(Tibor Simai)と、そのパートナーであるハスキー犬のロッタ(Lotta)でした。こうして、幼い頃から親しみ、よく父親とスキージョーリングに出かけたというシマイが、いよいよ「バイクジョーリング」に挑戦することになったのです。

バイクジョーリングなんて聞いたことがない、という方へ。「スキージョーリング」は、犬そりや馬そりの要領で、動物に引っ張らせて雪上をスキーで走るスポーツですが、スキーを自転車に置き換えたのが「バイクジョーリング」で、現在この種のスポーツとしては最もポピュラーなもののひとつになっています。これは、人間だけでなく犬にとっても、とりわけハスキー犬のようにエネルギッシュな犬種にとっては、大いに楽しめる遊びであり、よい運動にもなります。ただ、バイクジョーリングの場合、スキーと比べ人間の側も多くのエネルギーを投入する必要があります。つまり、犬に負荷がかかりすぎないよう、ペダリングを続けなければならないのです。そこで、シマイはバイクジョーリングをやってみようと考えているライダーにこうアドバイスします。「いきなりやってみるのではなく、しっかり準備したほうがいい。訓練所に通って、犬との意思疎通のしかたを勉強するといいと思う。ごほうびで釣って言うことを聞かせるより、そのほうがいいはずだよ」 バイクジョーリングはそれだけ高速でダイナミックなスポーツであり、人間にも犬にも高い身体能力と精神力が要求されるということです。

バイクジョーリングでは、犬が人間より前を走るので、指示は声で送るしかありません。「後ろからでも犬が耳の向きを変えれば見えるから、耳の動きを見て次にどうするかを一瞬で判断できないといけない」とシマイは語っています。速度域が高いため、犬の反応から一瞬たりとも目を離すわけにはいきません。目を離せば簡単にクラッシュするので、つねに最高に集中した状態を保つ必要があります。これには訓練が必要ですが、一度コツを飲み込めば、バイクジョーリングは大自然の中に飛び込み、パートナードッグとの絆も深まる爽快なスポーツになります。

ファットバイクに乗っているときは、ひたすら無心になれるんだ

Tibor Simai

バイクジョーリングという魅力的なスタイルを深く理解できるよう、Canyonは今回、2人の仲間をシマイと同行させました。Canyon CLLCTV(キャニオン・コレクティブ)チームに所属するエンデューロライダーのアイネス・トーマと、プロカメラマンのマーカス・グレバーです。行先は東アルプス山脈。十分な積雪があり、手つかずの自然が残る風景は、今回のキャンペーンにはまさにうってつけでした。シマイは自他ともに認めるバイク狂ですが、今回、ファットバイクに乗ってみて、これまで感じたことのない解放感を覚えたと言います。「ファットバイクに乗っているときは、ひたすら無心になれるんだ。今年の冬もぜひもう一度乗りたいね。もちろんLottaも一緒じゃないと困るけれど」 シマイは2015年、足に大けがを負い、それ以来2年ほどマウンテンバイクに乗れなくなっていた時期がありました。生活からマウンテンバイクがなくなることは、とてつもない変化でした。BMX、4X、フリーライドマウンテンバイクのプロとして活動し、Canyonチームに長年所属して2007年から2015年まではブランドアンバサダーも務めたシマイにとって、長い間、マウンテンバイクこそ人生そのものだったからです。当日は天候にも恵まれ、そこにいた誰もが、犬も人も、最高に楽しい時間を味わいました。皆さんもぜひ、その模様をご自分の目で確かめてください。数枚のすばらしい写真で、雰囲気は十分に伝わるはずです。

ファットバイク ファットバイク
ファットバイク ファットバイク

でも、アドベンチャーに乗り出すのにアルプスまで出かける必要は、実はないのです。家から一歩外に出れば、そこからアドベンチャーを始めることもできるのですから。ちょっとした遊び心と、Canyonのファットバイク、Dudeさえあれば、それで十分なのです。雪の上でも、小石をはね飛ばすグラベルでも、砂浜でも、これまでバイクとは無縁と思われた風景の中を走るアドベンチャーのためのバイク。それがDudeです。どんなフィールドで、どんなスタイルで乗るかは、すべて皆さんご自身におまかせします。

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  • Daniel Benson
    著者について

    Daniel Benson

    ダニエル・ベンソンは自転車界を幅広く取材するベテランジャーナリストで、ツール・ド・フランスやオリンピックなどスポーツ界最大規模のイベントを取材した経験を持ちます。

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