究極のZwiftビギナーズガイド
「Zwift」という名前は、今やサイクリストなら誰でも聞いたことがあるでしょう。しかし、Zwiftとはそもそもどのようなもので、どうやって使い始めるものなのでしょうか?
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水中をサイクリングしているように見えるものから、夜通しのクリテリウムレースをなんとかやり遂げたり、本気モードのトレーニングまで、友人たちのさまざまなStravaアクティビティが見られます。CanyonのZwiftガイドは、バーチャルサイクリングという魔法の国で走り始めるにあたり、抑えておきたいポイントをすべて解説します。
- Zwiftとは何か?
- Zwiftの使い方
- Zwiftの費用はどれくらいですか?
- Zwiftの始め方
- Zwiftのコースと世界
- Zwiftのグループライドとレース
- バーチャルキット、機器、PowerUp
- ZwiftでのCanyonバイク
- Zwiftをトレーニングツールとして使用するには
Zwiftとは何か?
サイクリスト仲間と話していると、Zwiftという単語がパフォーマンス増進物質かなにかのように飛び交うのを耳にすることがあるでしょう。冗談かと思いきや、それはそれほど的外れなことではありません。だからこそ、2014年の公開以来、160万人ものライダーがZwift上で累計10億kmを超える距離を走破しているのです。Zwiftは、世界トップクラスのオンライン対話型サイクリングゲームで、ライダーはテレビゲームのインターフェイスの助けを借りてトレーニングできます。
Zwiftは、体系化されたワークアウトとレースを通じてスキルを磨くためのツールであり、ライダーは、機能的体力しきい値(functional threshold power、FTP)を向上させて、ターボトレーナーでもロードでも強く速くなることができます。
Zwiftは、特にUCI内でのeレーシングの勃興とともに、アマチュアレーサーからプログラムのサイクリストまで幅広く使用されています。また、プロライダーがZwiftでトレーニングする前に告知することも少なくないので、プロと一緒にライドするのも夢ではありません。
Zwiftの使い方
まず、プロファイルをセットアップする際に、体重や体力など基本的なデータの入力が必要です。そこから体重あたりの脚力(W/kg)が算出され、それによってグループライドやレースの難易度が決められます。
Zwiftは、ブルートゥースとANT+テクノロジーを用いて接続されたセンサー(速度とケイデンスのセンサーから、スマートターボトレーナーまで何でも使用できます)を読み取り、仮想世界でサイクリングするアバターを動かします。ライダーがペダルを踏むとアバターもペダルを踏み、踏むのをやめるとアバターもやめます。
Zwiftの費用はどれくらいですか?
7日間の無料試用期間の後のサブスクリプションには、月額14.99USドル相当額が現地通貨で課金されます。無料試用期間中に、このプラットフォームが自分に合うかどうか、様子を見てから、月額契約に申し込むことができます。また、月額契約はいつでもキャンセルできます。
Zwiftの始め方
Zwiftを始めるために、絶対に必要なものは次のとおりです:-
自転車
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ターボトレーナーまたはローラー台ブルートゥースまたはANT+で接続できるパワーメーター、スマートターボトレーナー、またはスピード/ケイデンスセンサーブルートゥースまたはANT+で接続できるコンピューター、スマートフォン、またはタブレット
ターボトレーナーは、 Zwift対応トレーナー でなければなりません。 Canyonのウェブショップ でも販売しています。 これからインドアトレーニングを始めるなら、最良の選択はスマートターボトレーナーです。これなら、さまざまなコースや世界で没入感の高い体験ができるでしょう。スマートトレーナーなら、バーチャル世界内の上り坂の斜度に応じて抵抗力を変えてくれるので、負荷を掛けるためにギアを変速する必要がありません。Zwiftのコースと世界
Zwiftのソフトウェアエンジニアは、このトレーニングプラットフォームで使用可能な世界の数を増やすため継続して取り組んでいます。バーチャル世界でも自分でペダルを踏んだ分だけ移動したい場合は、お使いのスマートフォンにZwift Companionアプリをダウンロードしなければなりません。そうでない場合は、Zwiftが自動的に走るコースを決めます。同じ日に複数の世界を走ることはできません。Zwift上の架空の島であるワットピア、または他の2つから、いずれか1つを選択する必要があります。「World Choice」画面の右側で、翌月の世界のスケジュールを確認できます。
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ワットピア
Zwift上の架空の島であるワットピアは、さまざまな標高差と距離のルート50種を備え、Zwiftライダーの間でも人気の高い魅力的な世界です。ワットピアには、難しい登りコースが3つあります。エピックKOM、ボルケーノの上り、そしてアルプドZwiftの頂上です。 -
リッチモンド
リッチモンドは、2015年UCIロード世界選手権のために設計された、短いもののパンチの効いたコースで、5kmから16kmまでの3種の距離があります。 -
ロンドン
自宅の快適な空間に居ながらにして、ボックスヒルやリースヒルなど、ロンドンで大人気の上りを走行できます。しかし、油断は禁物。最も厳しいルートは、全長173km、標高差2600mを登り切らなければなりません! -
インスブルック
もうひとつのUCIロード世界選手権からのルート。オーストリアの街インスブルックの、大変歯ごたえのある、間違いなくクライマー向けのコースです。 -
ヨークシャー
ヨークシャーのハロゲートは、イギリスの街を舞台にした、2019年UCIロード世界選手権の最終周回コースです。Zwift版では、距離13.8km、標高差245mの上りコースとなっています。 -
ニューヨーク
100年後のニューヨークがどうなっているか、と考えたことはありせんか? Zwiftの出した答えは、林立する摩天楼の間を縫うように空中回廊が張り巡らされ、そこを自転車が走り抜ける未来都市です。 -
パリ
フランスの首都にして、ワールドツアーカレンダーでも数々のレースでスタート/ゴール地点となる大舞台。ここにも2つのコースが用意され、誰もが走れるようになりました。シャンゼリゼ、リュテス・エクスプレスという2コースを、憧れのフィニッシュラインまで走り切り、自分の力を試してみましょう。 -
フランス
実際のモンヴァントゥーには行けなくても、Zwiftが連れて行ってくれます。伝説的な不毛の山頂の雰囲気を垣間見せてくれる全長20.75kmの「ヴァントップ」コースと、それ以外にも7コースが用意されています。ただし、言うまでもなく、自分の脚力は忘れずに!
Zwiftのグループライドとレース
こうしたコース内では、単独走行もできますし、Zwiftグループライド内で友人と走ることもできます。Zwiftにログインすると、スケジュールが組まれたライドおよびレースの一覧が表示されます。参加するには、表示されたイベントの1つをクリックして、下の表を参照して希望の強度(A~D)を選択するだけです。
A:4.0w/kg以上
B:3.2~3.9w/kg
C:2.5~3.1w/kg
D:2.4w/kg以下
レースもまた、他のオンライントレーニングプラットフォームにはないZwiftの魅力のひとつです。Zwiftレーシングリーグは、シーズンごとにさまざまなレースが用意されたシリーズ戦で、プロのe-レーシングライダー(Canyon e-レーシングチームなど)も参加し、地域区分やシーズン末の昇格/降格といった仕組みもあります。胸躍る激しいレースに向けて英気を養い、心の準備を整えましょう。バーチャルキット、機器、PowerUp
Zwiftでは、多くのコンピューターゲームと同様に、レベルを上げたり、装備をアップグレードしたり、ペダルを踏み込んだ量に応じてボーナスを獲得したりすることができる仕組みです。最初は、まずまずの標準的なアクセサリーを装備したデフォルトのバイクに乗ってワットピア(およびその他のコース)を走り始めることになります。走れば走るほど多くのXPポイントを獲得でき、多くのアップグレードを購入することができます。フレームとホイールは安価ではありませんが、そのために努力する意志があれば、遠からず夢のバイクに乗ることができるでしょう。
ZwiftでのCanyonバイク
Zwiftでのキャリアを積むと、厳選された ロードバイク、 マウンテンバイク、 そして グラベルベイク
を含め、Canyonの全ガレージから自由に選択できるようになります。-
Canyon Aeroad(エアロード)-空力性能に優れたロードバイク
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Canyon Ultimate(アルティメット)-上り専用バイクCanyon Speedmax(スピードマックス)-タイムトライアル、トライアスロンバイクCanyon Lux(ラックス)-フルサスペンションのクロスカントリーマウンテンバイクCanyon Inflite(インフライト)-超高速オフロード、対応幅の広いシクロクロスバイクCanyon Grail(グレイル)-Zwiftでグラベルが多いようなら、Grailがパーフェクトなチョイスです。
Zwiftをトレーニングツールとして使用するには
Zwiftの何よりも大切な目標は、ユーザーをより優れたサイクリストにすることで、世界中でそれに成功しています。Zwiftがあれば、ごく普通のライダーでも天候や時間などの制約を受けることなく、通年でトレーニングができるようになります。Canyonのe-スポーツチーム監督、レイズ・ハウエルは「Zwiftはトレーニングとレーシングのファンタスティックなプラットフォームだ」と語ります。「レースに参加して、世界中から集まった人々と戦いながら高強度のワークアウトをすることも、グループライドに参加することも、自分自身のトレーニングをすることも、単に自分のペースでフリーライドを楽しむこともできる」というのです。
COVID-19のパンデミックという状況下で、世界中のサイクリストが感染拡大と戦うためインドアでのトレーニングを選択するようになり、オンライントレーニングが本領を発揮しています。Canyon Zwiftサイクリングチームの監督でもあるレイズは、「ドイツでのロックダウンの間、Zwiftの全ルートを走破することにしたんだ。5時間走ったセッションも何回かあったね。バーチャル空間は参加しようと思えば簡単にできる。そういうものがなければ、トレーニングを続けることなんて到底できなかったと思うよ!」と語っています。
Canyonチームのプランは、 こちら で公開しているので、プロ並みのトレーニングを簡単に試してみることができます。他にも、Zwift上にはユーザーのFTPの向上に役立つさまざまなトレーニングプランがあらかじめ用意されています。ぜひ、こうしたトレーニングプランで自分の力を試してみましょう!この記事はお役に立ちましたか?
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